現場の課題をコードで解決する DXエンジニアの仕事
2025年12月12日
こんにちは。DXコンサルティング事業部の西尾です。
当事業部では、企業のDX推進に向けたコンサルティングから、システム開発、導入支援、業務定着化まで一貫してご支援しています。本コラムでは、現場での実体験やプロジェクトで得た気づきをもとに、経営に役立つヒントをお届けします。
DX(デジタルトランスフォーメーション)は、特別なプロジェクトを立ち上げることではなく、日々の業務の中から始まります。私たちDXコンサルティング事業部は、現場で生まれる “小さな困りごと” をコードの力で解決し、「こんなことができたらいいな」を形にしています。
そして、こうした現場の改善を積み重ねることが、最終的には 経営そのものの在り方を変えるDX(経営変革)につながっていきます。
1. DXとは「業務を変えること」から始まる
DXという言葉は広く浸透しましたが、私たちが重視しているのは「新しいシステムの導入」ではなく “現場の業務そのものをどう良くするか” という視点です。
・日報入力
・承認作業
・データ集計
・廃止しづらい紙運用
といった “当たり前の作業” の中にこそ、大きな改善ポイントが潜んでいます。これらをデジタルで効率化することが、DXの第一歩です。
2. 課題発見は「現場の声」から
私たちの開発は、システム部門からではなく現場の声から始まります。
・「毎回同じ項目を手入力している」
・「承認が紙ベースのままで止まってしまう」
・「データの集計に毎日30分かかっている」
こうした課題を丁寧にヒアリングし、業務の流れを深く理解することで、最適な解決策を設計します。この段階では、技術力以上に “共感”と“理解” が重要です。
3. コードで課題を仕組みに変える
課題の方向性が定まったら、プログラムを使って具体的な仕組みを構築します。
・手動集計を自動化するバッチ処理
・紙の申請をWeb上で完結させるワークフロー
・リアルタイムで情報を可視化するダッシュボード
エンジニアは “現場の困りごと” を “コードで解決できるロジック” へと変換する翻訳者のような存在です。

4. スピード感と継続改善が鍵
私たちは、完璧なものを最初から作るのではなく “まず使える形” を早く提供する ことを大切にしています。小さく作って試してもらい、改善を繰り返す――このプロセスの中で、現場と一緒に最適化を進めていくきます。
また、Spring Boot(業務処理やデータ連携など「裏側の仕組み」を高速に作れる技術)や、フロントエンド技術(画面操作や見た目を作る技術)を組み合わせることで、スピード感のあるリリースと柔軟な改修が可能になっています。
5. DXを推進するのは「人」×「技術」
DXを進めるのは、技術だけではありません。
現場を理解する姿勢、業務に寄り添う姿勢、そして課題を解決するための技術力が合わさって初めて、業務が変わり、働く人の時間と意識が変わっていきます。こうした積み重ねが、経営全体の変革へとつながります
DXコンサルティング事業部は、これからも 「人と技術の橋渡し役」 として、
現場の課題を一つひとつコードで解決していきます。
執筆者
DXコンサルティング事業部
西尾 泰広